カール・ロジャーズの来訪者中心カウンセリング~キャリアコンサルタント量産計画

まずは来談者中心アプローチです。カウンセリング理論の主流の一つです。
カウンセリング理論~来談者中心アプローチ・精神分析カウンセリング・認知行動療法登場人物
ロジャーズが提唱した心理療法です。

何度見ても優しそうなおっちゃんだなぁ

ロジャースは自身の理論の呼び方を次々変えています
非指示的カウンセリング→来談者中心療法→人間中心療法
従来のカウンセリングが診断にもとづいて助言や指導・指示をするものだったことに疑問をもち、
相談者が自分自身で問題を解決するようにしむける非指示的なカウンセリングを開発しました。

覚えるべきは

ロジャーズの3原則
必要かつ十分な6条件

エンカウンターグループ

ロジャーズの3原則

ロジャーズの3原則とは

・クライアントに対して無条件の関心を持つこと(受容的態度
・クライアントの思考・感情を共感し・理解していることを相手に伝える(共感的理解
・カウンセラー自身がありのままの自分を受容して心理的に安定している(カウンセラーの自己一致

この「受容・共感・自己一致」です。

もう一回ロジャースの顔を見てみてください。

この人に相談したらすごく自分のことを受け入れてくれそうじゃないですか?
共感してくれそうじゃないですか?
そしてこの人自身も悟りを開いてるかの如く安定してそうじゃないですか?(自己一致

受容と共感はわかるけど
自己一致ってピンとこないな

自己一致っていうのは自分の認識と行動が一致しているってこと
本当に思っていることと実際する行動が同じじゃなきゃ不一致なんだ
あとはこうありたいと願っている自分と、本来の自分がかけ離れていることも不一致

でも、本当に思っていること言ったら嫌われない?
それに理想は理想だし、今の自分はこうありたいと願っている自分じゃないよ

でもカウンセリングにおいて本当のことは言った方がいいよ。
もちろん言い方には気を付けてね。
そして、理想の自分を持つのは良いことだけど、
今の自分を受け入れることは大切。
カウンセラーはもちろん、クライアントもそれがベストだよね
「自分はこうじゃなきゃいけないんだ!」じゃなくて、
「自分はこうなんだ」と認めるところからスタート!

ロジャーズの必要かつ十分な6条件

そのうえでロジャースは「治療によりパーソナリティ変化が生じるための必要かつ十分な諸条件」として6つの条件を上げました。

「治療によりパーソナリティ変化が生じるための必要かつ十分な諸条件」

1.2人の人間が心理的な接触を持っていること
2,クライアントが不一致の状態、傷つきやすい状態、不安な状態にあること
3,カウンセラーがその関係の中で一致していること
4、カウンセラーはクライアントに対して無条件の肯定的配慮を経験していること
5,カウンセラーはクライアントの内的照合枠を共感的に理解しており、それをクライアントに伝えようとしていること
6,カウンセラーの理解と無条件の肯定的配慮がクライアントに最低限伝わっていること

文章長いから読みたくない、、、

うむ、たしかに長いしわかりづらくて意味が分からない。

簡単に転職の相談に来た求職者と人材紹介会社のコンサルタントに例えてみてみましょう!

求職者が変わるためにはどんな条件が必要でしょうか
1、コンサルタントと求職者には信頼関係がなければいけません
2,求職者が悩んでいる、不安でなければいけません。
  そもそもなにも問題を抱えていないならコンサルタントは必要ないから
3,コンサルタントは求職者に対してありのままの態度をとっていなければいけません。
  コンサルタントが頭の中で感じていること、気付いていることを、そのまま矛盾なく表現しない限り求職者は心を開きません
4、求職者が言ったことは無条件に受け入れなければいけません
  否定せず、求職者の気持ち、思い、考えを受け入れましょう
5,コンサルタントは求職者の内側にある思いを共感して理解しましょう。
  ただ、共感していることが相手に伝わらなければ意味がないのでしっかりと伝えましょう。
  相槌などで表現しなければ伝わりません
6,無条件で受け入れる態度が相手につたわらない限りは求職者も心を開いてくれません

あっ結局
「受容・共感・自己一致」
なのね!

エンカウンターグループ

では最後のエンカウンター・グループとは何でしょうか
エンカウンター・グループとはロジャースが開発した集団心理療法です。
後のグループを活用したキャリアコンサルティングの意義、有効性、進め方の留意点等
で再度登場します。

エンカウンターグループ

エンカウンターとは出会いという意味。
通常10人~15人ほどの参加者で話題を何も決めずに感じたことを話し合います。
グループ・アプローチにはいくつかの手法があります。カウンセラーが適度に介入してくるもの、一緒に作業を行う物など。
その中でロジャースのエンカウンター・グループは
出会い頭に、ざっくばらんに感じたことを話していくことで共感・安心感を得られる療法です。

暗記はここまで、

この後さまざまな理論を紹介していきますが、多くは人間の心理を分析した結果、こうすべきだ・人間ってこうだよねっといかにも理論っぽく人を枠にはめて理解しよう・理解して対処しようとしています。

ロジャースはほんとうにやさしいおっちゃんで、

「どんな思いをしているのか関係なくまずすべてを受け入れようじゃないか!」

と海のようにひろい心を持っています。

ただ優しいだけでなく立派な功績をあげており、もっとも影響力のある心理療法家として選ばれたり、自身の記録映画がアカデミー賞の最優秀作品賞を受賞したりなど世界で認められたすごい人。