エリク・H・エリクソンのライフサイクル論を徹底解説!~キャリアコンサルタント量産計画

エリク・H・エリクソン

古そう、、、

うん、古い!
ちょっと前後してしまったのはこの人は精神分析家なんだ、
今までの心理学者とは違う側面から分析してるよ

アメリカの発達心理学者でもっとも影響力のあった精神分析家の一人です。
後に紹介するフロイトも精神分析家。心理学者よりも理論っぽくてややこしいです、、、
精神分析の立場から子供が発達していく側面を研究しました。

いかにも精神分析家っぽい理論です!

覚えるべきは

8段階のライフサイクル論
自己同一性

8段階のライフサイクル論

「人間とは誕生から死まで生涯をかけて発達する存在である」ことを前提として
生れたときから、子供、大人、老人に至るまでを8段階に分けて包括的に考えました。

そして各段階には発達課題があり、課題を乗り越えて新たな力を獲得していく。
なんかRPGとかのレベル上げに似てますね、、、

大切なのは青年期。現在も使われるアイデンティティという言葉はここから生まれました!

発達段階             発達課題 (葛藤)                             獲得する力

乳児期(0~2歳)基本的信頼VS不信感希望
幼児初期(3~4歳)自立性VS恥・疑惑意思
幼児後期(5~7歳)自主性VS罪悪感目的性
学童期(8~12歳)勤勉性VS劣等感有能感
青年期・思春期(13~22歳)自己同一性・アイデンティティVS同一性の拡散・アイデンティティの拡散忠誠心
成人初期(23~34歳)親密性VS孤立愛情
壮年期(35~60歳)生殖性VS停滞世話
老年期(61歳~)統合性VS絶望知恵

意味が分かんないよ!

大事なのは青年期のアイデンティティと
各段階の成長過程!
乳児期が何歳~何歳かまでは覚えなくていいよ

でもこうやって見ると35歳までで人間の成長はある程度決まっているみたいで
ちょっと悲しい気持ちになります、、、

乳児期
生れたばかりは母親に信頼を抱いて、望みが叶えられることで「誰かに助けてもらえる」という「希望」を身に着けます。それと同時に望みが叶わなければ不信感が生まれます。
幼児初期
幼児初期では自分をコントロールして自分から行動を起こそうとします。
それと同時に自分から行動して、叱られる・失敗することで「ダメだったらどうしよう」という恥も生まれるのがこの時期。自分からやりだすことによって「意思」を獲得します。
幼児後期
幼児後期には自発性・積極性が強くなります。「どうして?」と質問するのもこの時期。
それと同時にやりたいことを否定されることで罪悪感も芽生えます。
自分が何のために、その行動をとるのか考える目的性が身に付きます
学童期
社会に期待される活動に取り組む勤勉性が生まれます。それと同時に他のことの優劣を意識して劣等感を覚えるのもこの時期。比べたり学ぶことで自分の能力に気付き有能感を獲得します。
青年期
青年期では自分と他社の違いを知ることによってアイデンティティを確立します。
それと同時に、今まで着実に獲得すべき力を身に着けていなければ「自分は何で存在しているのかわからない」と精神的な居場所を見つけられなくもなります。
ここで獲得する忠誠心は自分への忠誠です。
自分を自覚して自分に忠実に生きようとすることです。
成人初期
成人初期では社会で独り立ちをする時期です。
自分をしっかり確立したうえで他社と親密な関係を結ぶこと(親密性)を初めて経験します。しかし、この段階で事故を確立できていなければ他社と積極的にかかわることが出来ずに孤独を味わうことにもなってしまいます。
独り立ちした状態でお互いに信頼できる関係を続けることで「愛情」を獲得します。
壮年期
壮年期では次の世代のことを考えます。
子どもを産んで世話をしていくことで「世話」の力を獲得します。
しかし、次の世代になんか興味ない、自分のことしか考えられないと「停滞」してします人もいます
老年期
老年期では最後です。
いままでの人生の総決算であらゆるもの(地球・社会・人間)と自分とのつながりの中で
人生の意味を見出します。
あらゆるものを統合して自分を意味づけすることで知恵を獲得しますが、
自分の生きた意味を確認できないと絶望に陥ってしまいます。

こうやって見ると僕も色々あって成長してきたんだなぁ

ここまで詳しく覚える必要は有りませんが、流れを知っておけば覚えやすくなるので一人の赤ちゃんを想像して頭のなかで育ててみてください!

さて、青年期で一つ重要なキーワードが出てきました。

それが自己同一性(アイデンティティ)です。

自己同一性(アイデンティティ)

アイデンティティとは

「自分は何者か」「自分の目指す道は何か」「自分の人生の目的は何か」など
自分を社会の中に位置づけるような質問に対して回答出来ること

と定義されています。

つまりは

自分は他の誰とも違って自分は1人しかいないという自信を持っており、
これからもずっと自分は一人しかいないと確信を持っている状態のことです。

他の発達論者についても合わせて確認しよう!
発達論・トランジションに関するアプローチ登場人物概要

この記事の監修者

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キャリアコンサルタント

兵庫 直樹

国家資格キャリアコンサルタント。大手外資系ホテル勤務を経て、15年に亘り、マネジメント業務に従事。 その中で人材関連に興味を持ち、キャリアコンサルタントを取得し人材業界へ。その後、持ち前のコミュニケーション能力と資格を生かし、ハローワークにて就業支援に従事してきた異例の経歴!

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